きいろのカーテン

パリで暮らす

ひと月前の記ー8月の1

8月6日 火

1年が経った。できることしかしない。想像で生きない。今を生きるように。

 

8月7日 水

ロンドンから0時過ぎにシャルルドゴール空港に到着。入国審査官は自分のケータイに夢中でパスポートをろくに見ずにスタンプを押した。帰ってみたら家がきれいで、片づけて出掛けたことを思い出した。リュックの荷物は片付けて寝た。

 

8月8日 木

スイスでの安楽死を選んだ日本人女性の話の番組をみる。最後に姉妹に幸せだったという言葉を残して亡くなった。前夜の食事の光景、スイス郊外の病院に行く車内、死を選ぶこと、死へ向かう旅。しばらく忘れられないな。
夜は岩手で買った盛岡冷麺とビール。

 

8月9日 金 雨

大雨が降ってリビング側の植木鉢が雨でいっぱいになっていた。最後の方で雷も鳴った。

今日は1日キャリル・マクブライドの『毒になる母』を読み直していた。共感する心のなかった母。ずっと愛情が欲しかった自分。

 

8月10日 土 晴れ

朝8:00に起きれない。朝食は昨日の角煮。昨日より染みていてよかった。そうして晴れの風が吹いて午後になった。少し眠ってしまった。うで時計がロンドンの時間のままになっていたので、出かけた時間が4時だったか5時だったのか、あやふやだったけど、ともかく晴れた空の下を歩き出した。写真をいくつか撮ると、空がよく取れることに気づいた。地上に日差しがないのに、空ばかりが白い雲を明るくして眩しかった。
本屋、リュテス(ペタンク3組、サッカー1組)、本屋に寄った。最初の本屋でペンを2本買った。

 

8月11日 日

なんだかボロボロする心であった。気が落ちてゆくから早く寝よう。自分は自分の味方なので、散歩のときにみた空の色と木々にさした夕刻の光を目のうらに思い出して眠るように。

 

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8月10日 リュテス円形劇場を分かつ影