きいろのカーテン

パリで暮らす

ひと月前の記ー8月の2

8月12日 月

朝は夢ノートを書いた。夢ノートに書くことで、書いている今が現実だと思えていいかも。
夕方に雨がやんだので散歩に出る。ところどころで銀色夏生つれづれノート①』を読む。少し寒く、それでももう雨は降らなかった。最後に座った池の前ばかり、今は思い出す。鴨の子もいた。3羽で池の真ん中の四角いところでくっつき合っていたり、パン争奪戦をしていたり、水しぶきなどにぎやかった。お尻が冷えるから小さいクッションでも欲しいと思った。銀色さんの文章で、私の心が机に向かえば、ほかは平気でありたい的なことが書いてあった。それが今を生きるということか。今が平気であればそれで良い。

 

8月13日 火 くもり・雨

午後買いものに出るときポストを覗いたら、私宛とTさん宛の私からのハガキ。ロンドンから送ったもの。(なんとTさん宛の方、スタンプすら押されていない。)
お腹すいて、早めにベルヴィルへ。中華屋さんで空心菜、マーボー豆腐、焼きギョーザ、白ご飯に青島ビール。マーボーがよかった。ベルヴィル公園の展望台には、小さなガラスが埋め込まれた柱があった。
夜にAさん宅。隣の家の大きな猫を見せてもらう。Yさんと旦那さんも来て、皆でマドンナ主演の「エビータ」をみた。ふしぎだ。暗い部屋に、映画を眺めるそれぞれの顔。大人と子供なんて、大人なんていないみたい。


8月14日 水 晴れ

少し体調も良くなくて、今朝は決めた時間に起きなかった。みそラーメンで冷やしあえ麺を作った。サッポロ一番のレシピだったけど、気付いたら、もう一袋は違うメーカーだった。混ぜてしまった。
夜はTさんが、ベルヴィルで買ったあぶら揚げで作ったつまみとビール。夜はこの世界だけで落ち着く。

8月15日 木 くもり

トイレに行くときふと思った。いつか自分に子ができたとして、子に何を伝えられるのかなと。興味のあることを持って、大切にしているものがあること、大人でも子供の心を持ったまま好きなことがあり、取り組めること、そういうものを身をもって伝えられるか。今何をして動くのかのひとつの指針になるかな。

 

8月16日 金

(朝担当の日ではないのに)朝まちがって朝食を作ってしまう。昼前に出掛ける。本屋のあと、行きたかったMéertというゴーフルのお店も、もう一軒のガレットの店も休みだったので、違うガレットの店に。ネコがいた。

 

8月17日 土

夜、Cさん来る。キーマカレーを準備していた。

 

8月18日 日

とても天気が悪い。部屋が暗い。アドラー心理学入門の本をずっと読んだ。夕方に出掛ける。モンパルナス駅へ6番線で。少し歩く。1ユーロくれおばさんに会う。あげなかった。青空があった。6番線でセーヌ沿いの駅に降りる。
そうだ、カーペットからものすごくごみというか、細かい細かい時間の積もったやつが出た。はたくと出るのだ。見えなかったものが。玄関先ではたいて、そのあとまだ足りないと思って、窓から出してハンガーではたいた。そうして床に敷き直したら、緑がふかまった感じに。足触りも気持ちがよいかんじ。

 

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8月13日 猫目、まっすぐに美しい